多頭飼いって大変?実際のところを教えます

犬を多頭飼い(※1)していると、「2匹いて楽しそうね~」と声をかけていただく機会は多いです。

しかし「やっぱり大変?」と色々と聞かれることも少なくありません。それだけ「やってみたいけど大変なことが多そう…」というイメージを持っている人が多いようです。

そこでこの記事では、実際に犬の多頭飼いをしてみて、やっぱり大変だな~と思ったことをご紹介します。ぜひ多頭飼いを検討している方は参考にしてみてくださいね。(※2)

(※1)一般的には聞き慣れないと思いますが、犬を2匹以上飼うことを「多頭飼い(たとうがい)」といいます。

(※2)この記事では、多頭飼いしている犬同士が仲良く一緒に暮らしている場合を想定しています。多頭飼いの犬同士の相性については、「犬の多頭飼いを始める前に注意すること」の記事でも解説しています

お散歩の難易度が上がる

犬を飼うのが初めての人は特に、いきなり複数の犬の散歩に行くのは至難の業です。

なぜなら、犬たちは自分が行きたいと思った方向、嗅ぎたいと思った場所に、好き勝手に動くからです。

1匹の散歩であっても、引っ張られたり、地面に落ちているごみを拾い食いしてしまったり、ウンチを拾ったりと慣れるまでは大変なのに、それが2匹になったとたんカオスになります。笑

多頭飼いの飼い主さんとよく話す、2頭以上の散歩あるあるはこちら。

2頭以上の散歩あるある

  • 犬同士も動きに制限が出るのでストレス
  • 安全にお散歩できないことも
  • ほかの犬によく吠えるようになった

ひとつずつ解説していきますね。

動きに制限が出るのでストレス

お散歩していると、犬も飼い主も、こっちに行ってみたいな~という気持ちが少なからずあるので、それがかなえられない状況が重なってくると、やっぱりストレス。

散歩の後半は、飼い主も疲れてきて、「もう勘弁して…」となったり、犬も行きたい方向に自由に歩けないので、散歩が楽しなくなり「もうやだ!歩きたくない!」とストライキを起こしたりすることがしばしばあります。

(↑もう歩くの嫌!の図)

我が家でよくあるのは、2匹が行きたい方向が真逆で、飼い主の私はリードを両手にもったまま両腕を広げて立往生。どちらかの意思を通して、どちらかに我慢してもらうことになるのですが、あまり気分はよくありません。

安全にお散歩できないことも

2匹以上のお散歩では、犬のコントロールがしにくいので、曲がり角で飛び出してしまったり、引っ張る犬は首輪やハーネス(※体につけるタイプの首輪のようなもの)が取れてしまったりすることもあります。

(↑めちゃくちゃな散歩の様子)

私も、先に行く犬を優先しようと後ろで止まっている犬のリードを引っ張ったところ、首輪がすっぽり抜けてしまい、本当に焦った経験があります。

特に、リードの引っ張り癖(※飼い主とペースを合わせて歩かず、自分だけグイグイ先に進む)のある犬が2匹以上の場合は、完全に「犬ゾリ」状態。

(↑犬ゾリ状態)

犬ゾリ散歩は、見た目が滑稽というだけではなく、通行人の邪魔をしてしまうこともあり、犬嫌いな人を増やしてしまう可能性も…。

車などが通る道を散歩しているときはさらに危険で、出合い頭に自転車や自動車とぶつかってしまうと取り返しがつきません。

ほかの犬によく吠えるようになった

これは、多頭飼いしている飼い主さん同士で共通する悩みといっても過言ではありません。(※穏やかシニア犬を多頭飼いしている場合や、吠えにくい犬を飼っている場合を除きます)

犬は「群れ」を作り、狩りをしながら生きる本能を持つ動物です。

ゆえに、外出時は、自分より強い外敵がいないか、獲物はいないか、つねに警戒しています

1匹で飼われている犬は、人間の方が多い状況で暮らしていることが多いので、多頭飼いの犬よりも多少「人間化」が進みます笑。

つまり、自分が犬ではなく人間だと思い始め、犬の本能(警戒する、狩猟する)が薄れるのです。

(↑本能が薄れた状態…笑)

ですが多頭飼いすると、犬の本能が保たれたままになるので、お散歩に出た際に、他の「群れ」(お散歩中の飼い主さんと犬)を見つけた場合に、「誰だ?!」「危険なやつか?!」と吠えることが増えるのです。

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もちろん、仲の良いお友達を見つけて、嬉しくて「おーい!ここだよ!」と吠える場合もあります

ですが、多頭飼いを始めて吠えるようになった…という場合は、ほとんどが「群れ」が大きくなったことにより、他の「群れ」に対する警戒度の高まったことが原因になっていること多いです。

何を隠そう、我が家も現在この状況で、目下トレーニングをがんばっているところです(チーン)。

しつけ・トレーニングの難易度が上がる

多頭飼いになると確実に言えることは、「しつけ・トレーニング」の難易度がめちゃくちゃ上がります

しつけ・トレーニングは、トイレトレーニング、お散歩トレーニング、トリック(お手、伏せ、マテなど)などさまざまありますが、要は何をしているかというと、「犬とコミュニケーションをとり、してほしいことを、してはダメなことをわかってもらうこと」です。

(↑飼い主の声に集中しているとき)

対1匹に対してコミュニケーションをしっかりとることでさえ簡単ではないのに、2匹になったとたん、カオスになります笑。

犬側にしてみても、「GOOD!」と褒められているのが、自分に対して言われているのか、もう1匹に対して言っているのか、判断がつきににくなるので、「よくわかんない!」となります。

(↑飼い主の呼びかけを丸無視…)

特に私のような犬飼い初心者の人は、1匹の犬のしつけ・トレーニングの仕方がある程度わかり、1匹目の犬もある程度トレーニングが進んだ状態で2匹目を迎えることを強―く強くおすすめします。

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私の場合は、ここまで考えずに「よし!」と勢いで2匹目を迎えたので、後々大変苦労しております…。

もし、私と同じ状況になっている方の解決策は一つ!基本に戻って「1匹ずつトレーニング」です。

ご家族がいる場合はお散歩やトレーニングを手伝ってもらい、「1人と1匹」でコミュニケーションの質をコツコツとあげていきましょう。(自戒の念を込めて…)

サロンや予防薬の費用は2倍に

これは、もう仕方がないですね笑。

犬を飼うことのデメリット体験談でもご紹介しましたが、プードルやヨークシャテリア、シュナウザーなど毛が抜けずに伸びる犬種を飼っている場合、1カ月~2か月に1回のトリミング(※犬のサロン)通いは必須

(↑伸び放題の毛は寝癖になりやすい…笑)

値段はまちまちですが、最低でも1匹5000円~。2匹になると、もちろん倍になります。

春頃から秋ごろまで毎月投与する、ノミ・ダニ・フィラリア(蚊を媒介して感染する病気)予防薬は、毎月7000円程度。こちらももれなく倍になります。

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意外に思われるかもしれませんが、ドッグフードの費用は倍にはなりません。

容量が多いと少し割安になっているので、そこまで気にならないというのが私の実感です。

お手入れグッズも、2匹とも皮膚疾患などなく健康であれば、共用できるので、あまり変わりません。

ただ、トイレシーツの消費量、および、トイレ掃除の回数は、倍になります。2匹いるとおしっこの回数も倍なので…笑。

体調不良が連鎖しやすい

多頭飼いをしている飼い主さんが口々におっしゃるのが、「なぜ君まで体調不良に?!」の経験です。

犬も人間でいう風邪のようなウイルス性感染症はありますので、単に家庭内感染することはあります。

我が家の犬も、過去に2回、アデノウイルスという咳・鼻水・タンが出る風邪のようなウイルスに2匹ともかかってしまったことがありました。

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また、我が家は経験がありませんが、ウイルス性大腸炎などの場合、下痢や吐しゃ物から家庭内感染してしまうケースもあるようです。

ですが、ぜひ知っていただきたいのは家庭内感染のことではなく、「ストレスでもう1匹も体調不良」になってしまうということ。

1匹の体調が悪くなると、飼い主さんも焦りや不安な気持ちで、バタバタと病院に連れて行ったりすることが増えます。

するともう1匹は、いきなり1匹でお留守番をする羽目になったり、帰宅してきた後ももう1匹の看病に飼い主さんの意識も集中するので、とっても寂しくて不安な想いをします。

coco
1日2日で治ればよいのですが、長引く場合はもう1匹の犬のストレスも蓄積…。ストレス性胃炎やストレス性下痢など、体調を崩してしまいます。

こうなってしまった場合、一番の治療薬は飼い主さんの愛情

一度に2匹のケアをするのは難しい時もありますが、「病気と闘っている1匹を、もう1匹と一緒に看病する」という気持ちで一緒に見守ってあげるのが良いと思います。

抱っこして気軽に移動ができない

犬を連れて出かけると、「ちょっと抱っこして移動したいな」という場面が結構あります。

犬を抱っこしたいシーン

  • 人が多い場所を通るとき
  • 病院に出入りするとき
  • 車に乗せる/車から降ろすとき
  • 犬も入れるカフェに連れていくとき
  • お散歩中に疲れて歩かなくなったとき

1匹の時は気軽にひょいっと抱っこできるとわかっているので、気軽にいろいろな場所に行くことができます。

ですが、2匹ともなると気軽に抱っこするのは結構難しいため、事前に「どんな場所かな?」と気にする必要があります

もし、犬を抱っこしなければいけない場面が想定されるなら、バギー(※犬用のベビーカー)を準備したり、夫にスケジュールを調整してもらい一緒についてきてもらう、など準備が必要です。

(↑これがバギー)

事前準備がなく、2匹抱っこしなければいけない場面がきてしまったら…

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これはもう気合で抱っこするしかない!笑

我が家は5kgと5.5kgの犬ですので、両脇に1匹ずつ抱えるか、両手で2匹を持ち上げます。

(↑5kgと5.5kgの犬たちを連れて通院した時)

飼い主の腕の疲労問題はありますが、2匹抱っこ慣れしていないと、危うく落としてしまいそうになるので、事前練習は必須です。

抱っこの仕方が下手くそだと、犬も「ちょっと!脚痛いんだけど!」と暴れ始め、もれなくゲームオーバー…笑。

たまに、ひょいっと1匹を小脇に抱えて移動する飼い主さんをうらやましく思うことがあります。

個体差による生活ストレス

犬を飼うことのメリット体験談の記事でもご紹介しましたが、犬には人間と同じように「個性」があります。

性格、体質、同じ犬種でも顔つきや表情まで、思っている以上に「個体差」があります。

(↑パパママ同じ兄弟だけど性格は全然違います)

我が家の兄犬は早寝早起きで、比較的睡眠時間が少なくても元気。(うらやましい…笑)

弟犬は遅寝遅起きでたっぷり寝るのが好き。(私と同じ…笑)

すると何が起こるかというと…

  • 「起きた!腹減った!飯!散歩も行くぞ!」と朝5時半にシャキッと起きる兄犬。
  • 「まだ寝たいんだけど…」とむにゃむにゃしている弟犬。(と私…笑)

兄犬は「お前ら~早く起きろよ~」とイライラし、弟犬は「なんだよ~まだ寝たいのにうるさいな~」とイライラ。

(↑寝起きにイライラみんなが起きるのを待っている図)

個体差があるとやはり心地よいと感じるライフスタイルも異なるので、それが時には互いのストレスになります。

人間でも家族で暮らしていると、互いのライフスタイルに関して多少イラっとすることありますよね。それと同じです笑。

(↑いいかげん片付けてもらえますか?…な夫の机)

人間の場合は言葉で「~してよ」と「いや、そっちこそ~してよ」と話し合いで妥協点を見つけられますが、犬の場合は飼い主が妥協点を見つけて、それぞれに促してあげる必要があります。

我が家の場合は、5時半に起きる兄犬、6時過ぎまでは寝たい弟犬、ということで、真ん中をとって、5時45分に飼い主が起床しております。(…安易!笑)

ただ、注意しなくてはいけないのは、弟犬が睡眠不足になって体調不良にならないように注意すること。

なので、兄犬が先に置き始めた場合は、飼い主の私も起きて、弟犬を起こさないように、静か~に兄犬を横たわらせて静か~にマッサージをする時間にしています。

我が家のケースはまあ、半分笑い話ですが、よく他の飼い主さんから伺うのは、

犬の個体差事例

  • 食べるスピードが違う(横取りされてケンカになる)
  • お散歩が好きな犬と、嫌いな犬がいる
  • ドッグランが好きな犬と、嫌いな犬がいる

お散歩の好き嫌いは、毎日のことなのでとっても大変。1匹をバギーに乗せ、1匹は歩かせて散歩している飼い主さんを時々お見掛けしますが、尊敬します。

人間と同じく、犬も集団で生活するとなると完全にマイペースとはいかないようです。

まとめ

犬の多頭飼いのデメリットをご紹介しました。「大変そう~」と思った方も、「な~んだ」と思った方もいるかもしれません。

多頭飼いを始めた後に気づくことも多いので、やりながら対応しながら…という感じで、子育てと近いものがあるのではと思っています。

とはいえ、事前にある程度想定できていると、不安や緊張なく多頭飼いを始められるので、犬たちも安心。ご参考になれば幸いです。

最後に、多頭飼いを迷っている人に私から言えることは一つ…最後は「えいや!」です。笑

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