【時系列まとめ】岩田健太郎医師と高山義浩医師の主張とは?厚労省は批判の的に

神戸大教授で感染症専門医の岩田健太郎氏が、新型コロナウイルス感染が拡大したダイヤモンドプリンセス号内の「不適切な」感染対策と、自身への厚労省の対応への不満を投稿した動画が話題になっていますよね。

この動画の内容を受けて加藤勝信厚労相や政府関係者が「ちゃんとやってますから!」と猛反論したり、岩田氏の乗船に手を貸したという高山義浩医師も岩田氏の動画をフォローをする投稿をFacebookにアップするなど火の粉が収まる気配がありません。

さらにネットでも反響が大きく、一体何がどうなっているの?という状態なので一連の炎上の登場人物と主張を、報道をもとに時系列でまとめました。(※誰が正しい・間違っている、を主張するものではありません)

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1.岩田健太郎医師の告発動画が拡散(2月18日)

事の始まりは、2020年2月19日に岩田氏が自身のYoutubeに投稿したこの動画。(現在は削除されています)

英語版は日本語よりも簡略ですが、残っています。

 

この中で岩田氏が主張したのは大きく3つ。

  1. 船内の感染対策が不適切で、むちゃくちゃ悲惨なんだけど。
  2. 船内での状況の情報公開が全然されてないんだけど。
  3. 感染症専門家ではなく、違う立場でしか乗船できなかったし、すぐ追い出されたけど。

 

動画から書き起こした発言はこちら。

 

① 船内の感染対策が不適切で、むちゃくちゃ悲惨

  • 「常駐しているプロの感染対策の専門家が一人もいない」
  • 「COVID-19に感染してもしょうがないんじゃないかと本気で思いました」
  • 「(感染しない方法を熟知してるからエボラ・SARSの時も怖くなかったが)今回はものすごい悲惨な状態で、心の底から怖いと思った」
  • 「ウイルスが全くない安全なゾーン(グリーンゾーン)とウイルスがいるかもしれない危ないゾーン(レッドゾーン)がきちんと分けられていない」
  • 「病院に戻った医療従事者から院内感染が広がるリスクもある」

 

② 船内での状況の情報公開が全然されてない

  • 「日本は、ダイヤモンド・プリンセスの中で起きていることは全然情報を出していない」
  • 「(SARSの時に北京にいて)特に大変だったのはやっぱり中国が情報公開を十分してくれなかったこと」
  • 「日本の失敗「マズイ対応であるということがバレる」っていうのはそれは恥ずかしいことかもしれないですけど、これを隠蔽するともっと恥ずかしい」
  • 「少なくとも透明性があること、情報公開をちゃんとやることが国際的な信用を勝ち得る上で大事」
  • 「誰も情報公開しない以上は、まあここでやるしかないわけ」

 

③ 感染症のプロなのに、違う立場でしか船内に入れなかった

  • 「環境感染学会は中に人を入れないという決まりを作ったので、自分を例外にできないということでお断りされてた」
  • 「感染対策の専門家ではなく、DMAT(災害派遣医療チーム)の一員としてDMATの仕事をただやるだけだったら入れてあげるという非常に奇妙な電話をいただいた」
  • 「DMATの中で仕事をしてだんだん顔が割れてきたら感染のこともできるかもしれないから、それでやってもらえないかと非常に奇妙な依頼を受けた」

 

最後には、

ぜひこの悲惨な現実を知っていただきたいということと、

ダイヤモンド・プリンセスの中の方々、それからDMATやDPAT(災害派遣精神医療チーム)や厚労省の方々がですね、あるいは検疫所の方がもっとちゃんとプロフェッショナルなプロテクションを受けて、安全に仕事ができるように。彼ら、本当にお気の毒でした。

ということで、全く役に立てなくて非常に申し訳ないな、という思いと、この大きな問題意識を皆さんと共有したくてこの動画を上げさせていただきました。

と、船上での医療チームへのねぎらい(気の毒…とう表現されていますが)と問題意識の共有をしたくて動画を上げたとうことを強調。

 

瞬く間にネットでバズり、賛否両論の様々な意見が飛び交いました。

 

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2.加藤厚労相が衆議院予算委員会で反論(2月19~20日)

引用:https://www.fnn.jp/posts/00432494CX/202002201159_CX_CX

この騒動を受けて、加藤厚労相は20日の衆議院予算委員会にて、ウイルスに汚染された危険区域と安全区域の区別は行っていたと反論。

 

弁論の一部はこちら。

国民民主党・後藤祐一衆院議員
「(神戸大・岩田健太郎教授は)危ないゾーンを分けるのが鉄則。どこか危なく、どこが危なくないのか、まったく区別がつかないと。これらは事実なんでしょうか」

加藤大臣
「(船内に)岩田医師は、わずか2時間しかいなかったという事実はまず1つある。そのうえで、実際はゾーニング(区域分け)は、しっかり行われていると」

 

野党は答弁前に、事前に岩田氏と会談していたようですね。

 

さらに厚労省側は、「ゾーニングちゃんとやってますよ!」を示すためにツイッターに橋本厚労副大臣が現場の写真を投稿しましたが、

明らかに誰の目から見ても「いやいや、めっちゃしてないやん!」ということで、プチ炎上→即削除の流れを作ってしまいました。

ちなみに、加藤厚労相は16日に出演した討論番組で咳を連発、、、

「マスクしてよ!」というツッコミも相次ぎました。。。笑

 

3.高山義浩医師がFacebookで詳細説明(2月19日)

そして、岩田氏を乗船できるように手助けしたという高山氏が自身のFacebookにて、岩田氏の動画の中で言われている内容を

  1. 事実であること
  2. 事実ではないこと
  3. 修正・補足が必要なこと
  4. やめてほしかったこと

という点で、わかりやすく解説しました。

 

 

ちなみに、以下、DMATという言葉が多様されていますが、これ「ディーマット」と読みまして、災害派遣医療チームの意味です。

 

 

① 岩田氏の発言で「事実」であること

  • 「1日で追い出されてしまいました」

事実です。正確には、船内におられたのは2時間弱ですね。ご覧になったのは、ラウンジ周辺のみと認識しています。

  • 「厚労省で働いている某氏から電話がきて「入ってもいいよ」と、「やり方を考えましょう」ということでした」

これ、私ですね。ただし、「入ってもいいよ」とは言ってません。その権限はないので。ただ、「やり方を考えましょう」とは申し上げました。そして、環境感染学会が活動していたので、そこを通じてなら活動できるかもしれませんとアドバイスしました。でも、申し込むも(しばし放置されたのちに)断られたとのことでした。

  • 「DMATのメンバーとして入ってはどうかというご提案を厚労省の方からいただいた」

これ、私です。その通りです。

 

② 岩田氏の発言で「事実」ではないこと

 

  • 「検疫所の方と一緒に歩いてて、ヒュッと患者さんとすれ違ったりするわけです」

さすがに、これは違います。そのような導線にはなっていません。患者ではなく、乗客ではないかと思います。乗客ですら、そのようなことは稀だと思います。

 

  • 「でも僕がいなかったら、いなくなったら今度、感染対策するプロが一人もいなくなっちゃいますよ」

これは間違いです。毎日、感染症や公衆衛生を専門とする医師が乗船して指導しています。ご存じなかったんだと思います。まあ、ご自身に比べればプロのうちに入らないと言われると、返す言葉もありませんが・・・

  • 「シエラレオネなんかの方がよっぽどマシでした」

シエラレオネにおいて、先進国が運用する医療センターのことだと思います。最貧国の市中病院の感染管理の悲惨さと同一視させることのないようにお願いします。

 

  • 「エピカーブというのがあるのですが、そのデータを全然とっていないということを今日、教えてもらいました」

これ間違いです。岩田先生のせいではありません。教えた人が知らなかったんでしょうね。感染研がエピカーブを公表しています。新たな報告を加えてバージョンアップされるでしょうが、すでに公表してますし「全然とっていない」わけではありません。

 

 

③ 岩田氏の発言で「修正・補足」が必要なこと

 

  • 「DMATの職員の下で感染対策の専門家ではなく、DMATの一員としてDMATの仕事をただやるだけだったら入れてあげる」

「入れてあげる」とは言ってません。その権限はないので。ただ、「DMATとして入る以上は、DMATの活動をしっかりやってください。感染管理のことについて、最初から指摘するのはやめてください。信頼関係ができたら、そうしたアドバイスができるようになるでしょう」と申し上げました。
いきなり指導を始めてしまうと、岩田先生が煙たがられてしまって、活動が続けられなくなることを危惧したのです。

  • 「分かりました」と言って現場に行きました。

というわけで、岩田先生は約束してくださいました。

 

 

④ 岩田氏に「やめてほしかったこと」

  • 「「お前にDMATの仕事は何も期待していない、どうせ専門じゃないし、お前は感染の仕事だろう、感染の仕事やるべきだ」という風に助言をいただきました」

船には、DMATのみならず、厚労省も、自衛隊も、何より船長をはじめとした船会社など、多くの意思決定プロセスがあります。その複雑さを理解されず、私との約束を反故にされました。せめて、私に電話で相談いただければ良かったんですが、そのまま感染対策のアドバイスを各方面に初めてしまわれたようです。
(中略)

現場が困惑してしまって、あの方がいると仕事ができないということで、下船させられてしまったという経緯です。

 

  • 「ダイアモンドプリンセスの中はものすごい悲惨な状態で、心の底から怖いと思いました」

これは岩田先生の感受性の問題ですから、否定するつもりはありません。
(中略)

2週間にわたり船のなかで頑張っている人たちは、乗客を支えながら日本と世界を守ることを最優先としているのです。そういう事態になってしまったことについて、政府を批判することは構いませんが、解決を与えないまま現場を恐怖で委縮させるのは避けてほしかったと思います。逃げ出せない以上は・・・。

 

そして最後に高山氏は、

以上、私なりに感じたことを述べました。見解の相違もあれば、私が間違っているところもあるでしょう。ぜひ、ご指摘ください。ともあれ、私は岩田先生の「志」を否定するつもりはありません。クルーズ船の対応についても教訓としていけるよう、きちんと検証して活かしていくべきです。

(中略)

残念ながら、日本人は、危機に直面したときほど、危機そのものを直視せず、誰かを批判することに熱中し、責任論に没頭してしまう傾向があると感じています。不安と疑念が交錯するときだからこそ、一致団結していかなければと思っています。

と、あくまでも岩田氏を否定する姿勢ではないことを強調しています。

 

この高山氏の解説に対し、ツイッターでは

とタイプの違う二人の医師について色々な声がつぶやかれ、賞賛派が多いようでした。

 

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4.岩田氏が動画削除、削除の背景を記者会見(2月20日)

そして、翌2月20日に岩田氏は問題の動画を削除。

 

会見も開き、「船内の感染管理の環境が大きく改善されたと聞いている。検疫の経過についての情報も公開され、私が投稿した動画の役割は達成された」と語りました。

引用:https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e4deb5cc5b6db259022265b

厚労省などから削除するよう圧力があったのではないかという質問は否定しています。

 

この一連の流れを受けてネットでは

という、二人の医師の間でのコミュニケーションへの問題点を指摘する声や、

いや、グルでやったんだろうこれ、という声もありました笑(だとしたらすごいコンビ)

 

まとめ

というわけで、岩田健太郎氏のダイアモンドプリンセス船内での様子の告発動画をかわきりに始まった議論について、時系列でまとめました!

繰り返しになりますが、誰が正しい・間違っている、を審議したり主張したりするものではありませんのでご注意ください。

 

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