良い動物病院、良い獣医師さんの見分け方

動物病院は、子犬の時から必ずお世話になる場所。大切な愛犬を預ける動物病院は、良いところを選びたいですよね。私は犬を飼ったのが初めてだったので、どこの動物病院をどうやって選べばよいかとっても迷い、失敗もしました。

そこでこの記事では、動物病院を選ぶときに大切なポイントと具体的にとるべきアクションを、犬初心者の飼い主の体験談を交えてご紹介します。

動物病院選びで大切なポイント

子犬のときに動物病院で嫌な思い出ができてしまうと、その後ずっと動物病院がいやな場所になってしまい、その後体調不良や去勢・避妊手術で長時間お世話にならなくてはいけないときに、愛犬にとってもストレスがかかってしまいます。

また、信頼できる獣医さんを見つけられると、普段少しでも気になることをすぐに聞くこともできますし、知らなかった犬の健康についての情報も得られます。

なので、初めの一歩で良い動物病院を選ぶことはとても大切。いくつかポイントをご紹介します。

診察台は清潔かどうか

当たり前ですが、動物病院はれっきとした病院なので、院内が清潔かどうかはとっても大切なポイントです。

愛犬がもし粗相をしてしまった場合に、飼い主さんがすぐに対応できるように、トイレシーツやウェットシートを準備してくれている病院もあります。

ただ、腕利きの院長先生が長い間開業されている場合は建物自体が古い場合があります。その場合は、診察台の周りが清潔に保たれているかどうかをチェックすると良いでしょう。

実は、私が一番最初にお世話になった動物病院は、近所にある複数の動物病院の中では、一番建物自体は古く、受付やドアなどもちょっと古びた感じでした。

でも、診察室に入ると、診察台はピカピカワクチンやお薬はしっかりと冷蔵保存もされており、エコーもしっかりと管理されてたので、信頼することにしました。

獣医さんが積極的に触診をしてくれるか

これは、声を大にして言いたいポイントです。

私はこれまで3~4か所の動物病院にお世話になりましたが、しっかりと集中して愛犬の触診をしてくれる獣医さんは、とっても信頼がおけます

主な触診場所

  • 聴診器で心音をチェック
  • 目の色をチェック
  • 耳の中の色や匂いをチェック
  • 歯茎や舌の色、口の匂いをチェック
  • 耳の後ろや足の付け根などリンパをチェック
  • 背中全体をチェックして内臓の動きや痛みがないかチェック
  • お腹全体をチェックして内臓の動きや痛みがないかチェック
  • 脚の動きをチェック

私が一番最初にお世話になった動物病院の獣医さんは、触診でちょっとでも「ん?」と思ったら、エコーでさっと見てくれる獣医さんでした。そして、「あ~腸にちょっと水っぽいウンチがたまってますね~」など状況を教えてくれました。

また、先日訪れた別の動物病院の獣医さんは、触診をしながら、逐一「目の色は正常ですね」「お耳の中が少し赤いですが、心配するほどではないでしょう。耳クリーナーでふいておきますね」など、今愛犬がどんな健康状態なのか教えてくれました

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逆に、愛犬にロクに触らず、飼い主の口頭での状況説明だけから「きっと~でしょう」と診断する獣医さんは、あまり信頼できません。(あくまでも個人的な意見です!)

なぜなら、犬は自分で痛い場所や違和感を言葉で伝えることができませんし、個体差はありますが、痛いところをむしろ隠す子もいます。

飼い主さんが見たままの症状が正解だとは限りませんし、獣医さんに比べれば犬初心者なのは間違いないので、見落としている症状がある可能性は高いです。

なので、腫れはないか、痛がるしぐさはないか、など、獣医さんによる触診が超大切なのです。

愛犬の扱いが手荒ではないか

獣医さんだけではなく、動物看護士さんも含めて、愛犬をどういう風に扱ってくれるかも大切なポイントです。

獣医さんや動物看護士さんが、「犬が大好き」という気持ちがあふれていて、「おいで~怖くないよ~」「上手にできたね~いい子だね~」と優しく声をかけてくれながら診察してくれると、愛犬も少しは不安な気持ちが和らぐと思います。

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ポイントは、「いつも、どんなときも」優しいか。笑

獣医さんや動物看護士さんも人間ですから、お疲れの時もあるでしょうし、長い間勤務していると「ああ今日はやる気がない」という日も絶対にあると思います。

そんなときであっても、優しく動物を扱えるプロフェッショナルかどうかは、愛犬の命を預ける飼い主にとって重要な点です。(偉そうですけど、飼い主は真剣なのです…笑)

なぜなら、犬は頭がいいのでたった1回でも「こいつに嫌なことされた!」と記憶してしまうと、その獣医さん、動物看護士さんを信頼してくれなくなり、病院に行くのがとってもストレスになってしまうからです。

ただ、

ひとつ落とし穴があって、いくら優しく「大丈夫だよ~」「いい子だね~」と声をかけてくれても、実際作業している手元は「めっちゃ手荒!」「めっちゃ強引!」「すんごい押さえつけてるやん!」という場合があります。

これには2つの問題があります。

診察が手荒になる理由

  • 「保定」スキルの問題
  • 診察スタンスの問題

「保定」スキルの問題

獣医さんや動物看護士さん、トリマーさんは、「保定(ほてい)」といって、犬が動かないようにするための身体のポイントを実習で学ばれており、そこを抑えることで動きを止めることができます。(具体的には両肩、下あごなどです)

「保定」スキルが高い方は、全然力を入れていないのに愛犬はぴたりと動かなくなります。しかも「グーっ」と抑えられる物理的・心理的な圧力もないので、愛犬の不安も少なくなります。

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超個人的な意見ですが、男性の方が「保定」が上手な方が多い印象です。

実際、先日私が訪れた動物病院では、獣医さんが飼い主さん(私)に、「肩のこのあたりを、こうやって優しく抑えてあげていてくださいね」と「保定」の仕方をさっと教えてくれました。

そして、その通りにやったら、まるで魔法がかかったかのように、愛犬は動かなくなりました。(しかも全然不安そうではなく、ひょうひょうとしてました笑)

診察スタンスの問題

ふたつめの診察スタンスですが、これは動物病院というより獣医さんによって変わるかなと思います。

もちろん、処置をするためには、多少強引に診察を進めることは必要です。でも、素晴らしい獣医さん、動物看護士さんは、「適度に休憩を取りながら、愛犬の不安に寄り添いながら、愛情をもって」作業してくれます。

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これは、落ち着いて人間観察していればわかります。(←こわい飼い主笑)

とにかく目の前の「診察を終わらせる」というスタンスでやられている方は、愛犬の気持ちや様子に寄り添わないので、「適度な休憩」がなく、力づくで作業しきってしまいます。

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人間でも、休憩もなく、こちらの様子をうかがう様子もなく作業を強引に続ける歯医者さんなんて、絶対行きたくないですよね?(私は歯医者が大の苦手です…笑)

我が家は、サロン選びに迷走した時期があり、その時に動物病院でお手入れをしてもらったことがあったのですが、担当してくれた動物看護士さんの扱いがとっても強引で、特に兄犬はお手入れがすごく苦手な成犬になってしまいました。

その後、とっても良いサロンに出会い、お手入れ苦手も克服できたのですが(そのお話はまた別記事にて)、飼い主が初心者ゆえにおきてしまったこと、兄犬にはほんとに申し訳なかったなと思っています。

獣医さん同士で意見が割れていないか

ほとんどの動物病院が、院長先生、若先生の複数人体制で運営されているかと思います。

院長先生の治療方針に若先生がしっかりと共感し、同じ方向を向いていてくれれば良いのですが、方針が異なると飼い主としては混乱してしまいます。

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他の飼い主さんからよく聞くのは、若先生の言う通りに治療していたら、後日院長先生から、「その対応ではダメ」と言われたという話。

我が家では、幸いこのような動物病院に当たったことはありませんが、院長先生と若先生で「適正体重」の判断が異なるというケースはありました。

「このくらいの体重で大丈夫ですよ~」という院長先生と「いや、やせすぎだからもっとフード増やしてもOKです」という若先生。

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病気の診療方針に比べたら大した話ではありませんが、飼い主としては「うーんどうしようかな」くらいの混乱はありました笑。

ただ、獣医さんもそれぞれのご経験や知識の下で診察をされていますので、意見が100%一致するということも少ないですよね。

なので、同じ獣医さんに診てもらうために、信頼のおける獣医さんを見つけたら、その獣医さんが勤務されている時間を病院に確認して、その時間にできるだけ通院することをおすすめします。

説明が丁寧で論理的・質問もしやすいか

私のような初心者飼い主さんは、最初、右も左もわからないので、頼りになるのは動物病院の獣医さん、動物看護士さんです。

私が初めに通っていた動物病院の獣医さんは、とってもわかりやすく論理的にご説明くださいました

説明してくれた内容
  • 愛犬の状態
  • 考えられる病気、なぜその診断に至ったかの理由
  • 病気の特徴
  • とるべき治療法の選択肢、メリットデメリット

説明した後には病気についての

  • 獣医師用専門書のコピー
  • 飼い主さん用解説書のコピー

も渡してくれました。

さらに、「なにかご質問ありますか?」と必ず聞いてくれ、めっちゃ初歩的なことでも丁寧に納得いくまで説明してくれました。

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動物の病気については、難しい専門用語も出てきて飼い主も理解するのに必死です。愛犬の調子が悪い時は、飼い主も半泣きになります…。

病気が重度の場合は、治療方針選びを間違えると、一生後悔し続ける可能性もあります。(実際にそういう飼い主さん、たくさんお見掛けします…。あの時の治療はあの子のために良かったのかな?とずっとわからないまま…)

なので、病状の説明から、普段の過ごし方にいたるまで、丁寧にわかりやすく説明してくれるかどうかはとっても大切なポイントです。

目の前で診察をしてくれるか

愛犬の診察・処置を目の前でしてくれるかどうか、も声を大にして言いたいポイントです。

感覚的に、5軒に1軒くらいの割合だと思いますが、診療を飼い主さんの目の前でしてくれない動物病院があります。私がこれまでお世話になった動物病院で1軒だけありました。

「では、お預かりしますね~待合室でお待ちください」と明るく言われますが、「えっ?!見守らせてくださいよ!」という感じ…。

飼い主さんに気を使ってなのか?病院の設備の構造上そうなのか?理由はわかりませんが、奥の部屋に愛犬が連れていかれて、正直何をされているかわからない。

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不安しかありません…。うちの子に何してるんですか…。

ワクチン予防注射ひとつ打つにしても、目の前でどういう風に愛犬が診察されているかを見守りたいのは飼い主さん共通の思い。

愛犬にとっても、飼い主さんの姿が見えなくなり、何やら大人たちが自分の身体を触ってくる状況は怖いですよね。

数は少ないと思いますが、目の前で診察してくれる動物病院がオススメです。

先回りして予防策を提案してくれるか

これは、獣医さんの実力(偉そうですが…飼い主は真剣です!)にもよると思いますが、

獣医さんからの提案

  • 「こんな可能性もあるから、こんな検査もした方がいい」
  • 「こんな可能性も考えらえるから、普段はこんなことに気を付けた方がいい」

一つの検査結果から、様々な考察をしてくれると、病気の早期発見につながるため、心強いなと思います。

我が家は、健康診断として行った血液検査で、腎臓の値がすこ~しだけ基準値から高い時がありました。

その時通っていた動物病院では「まあ、このくらいなら大丈夫でしょう」と言われたのですが、別の動物病院(引越し後だったので病院を変えた)の獣医さんは

「うーん。何もなければ基準値から値は外れないはずなんですよね。一応念のため、尿検査しておきましょう」といわれ、尿検査をしてみたところ、「ストルバイト結晶」という、尿結石の前段階の病気が発覚

幸い早期発見だったので、愛犬に自覚症状は皆無でしたが、あのまま放置していたら、どんどん症状は進み、血尿が出て、愛犬も痛みを感じていただろうと思います。

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検査結果から、病気の可能性を判断するのは、素人ではとっても難しいです。

なので、「将来的に何か問題は起こらないか?」という病気の早期発見の視点を持った獣医さんがいる動物病院を見つけたら、健康診断だけでもそこで行うとよいでしょう。

動物病院選びの際にとるべきアクション

チェックするべきポイントを押さえたら、あとは行動あるのみ!実際に動物病院選びをする際に役に立つアクションをご紹介します。

飼い主さんの評判は良いか確認しよう

近くをお散歩している飼い主さんに、どこの動物病院がオススメか聞いてみましょう。

特に、シニア犬をお散歩している飼い主さんは、動物病院歴も長いので、良かった病院、いまいちだった病院を経験している可能性も高いです。

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私は、初めて行った動物病院で、待合室で待っている他の飼い主さんに「ここはいいわよ~」「通っていると長生きするよ~」と言われて、とっても安心したのを覚えています。

ワクチン予防接種しにいき様子見しよう

子犬は、生後30日ころから1カ月おきに2~3回のワクチン予防接種と、その後の狂犬病予防接種は必須になります。

また、子犬を迎えてから1週間~2週間の時は、飼い主さん側も、子犬側も緊張しているので、体調を崩しやすい時。

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我が家も兄犬を迎え後、1週間後くらいに、ストレスで下痢をしてしまい、早速動物病院お世話になりました。

我が家のケースは良くない例ですが、これから通っていく動物病院を見つけるためには、まずは子犬のワクチン予防接種を打ちに動物病院を訪れ、ご紹介した選び方のポイントをチェックするのがおすすめです。

まとめ

動物病院を選ぶときに大切なポイントを、私見たっぷりですがご紹介しました。

獣医さんや動物看護士さんの腕もよく、評判のよい動物病院は、自然と飼い主さんも集まり、病院内の雰囲気も良いものです。

先生と飼い主さんとの人間的な相性も大切ですから、気になった動物病院はぜひ予防接種の時などに訪れてみて、ご自身の目で確かめてみてくださいね。

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