犬種選びで大切なこと。ペットショップとブリーダー比較も

犬を飼おう!と決めたとき、大切なのが犬の選び方です。「選ぶ」というとちょっと偉そうですが、お迎えした犬に幸せになってもらうためにも、一緒に過ごす犬の性格や習性をしっかりと理解したうえで犬種を選ぶことがとっても大切。

ここを間違えてしまうと、飼った後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔することにもなりかねません。

この記事では、どんなポイントに気を付けて選ぶべきか、どうやって犬を探すべきか、10軒くらいペットショップやブリーダーさん宅を見て回り、現在2匹の犬を飼っている飼い主が、体験談を交えてご紹介します。

 

ライフスタイルに合う犬種を選ぼう

犬の犬種を選ぶときは、あなたの今のライフスタイル、これから望むライフスタイルを一度整理し、そのライフスタイルに合った犬種を選ぶのが大切です。

ライフスタイルを整理するにあたり、大切なポイントをご紹介します。

居住空間と飼育費用

犬はどんな犬種でも、若い時は走り回るのが好きですから、ある程度の広さの居住空間と、できればお庭などがあるお家の方が、犬にとっては嬉しいのは間違いありません。

そこで、最初に決めるべきは、あなたが住んでいる(もしくはこれから住む予定の)家の大きさと、犬の大きさがマッチしているかです。

想像しやすいと思いますが、あまり広くない居住空間に住み続ける場合、大型犬や中型犬を飼うのはあまりおすすめしません。(あまり飼おうとは思わないと思いますが…笑)

大型犬や中型犬は、小型犬と比較しても運動量がかなり多くなるため、狭い空間に住み続けるのはストレスがたまる可能性が高いと思います。

また、大型犬になればなるほど飼育費用もかかります。犬のトイレひとつとっても、サイズが大きくなればなるほど高いです。もちろん、ドッグフードの消費量も小型犬と大型犬では天と地ほど違います。

さらに、予防薬も体重が大きくなればなるほど高くなりますし、去勢・避妊手術などの手術費用も大型犬ほど高くなります。

 

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里親に出されているワンちゃんたちの理由を見ると「飼い主の病気(世話ができなくなった)」に次いで多いのが、「経済的な理由」です。

 

犬の生涯費用は、犬の保険会社のパンフレットなどにも公表されていますので、事前に目を通し、自分の身の丈に合っているのかどうか確認しておくのが、幸せな犬生を送らせてあげる最低条件だと思います。

お世話する人は一人か、複数人いるか

お世話する人が、あなた一人なのか、家族(複数人)がいるのかも大きなポイントです。お子さんであれば、小学校高学年以上くらいになれば、お世話人としてカウントできます。

大型犬になればなるほど、お散歩時間や通院など、お世話する側に必要とされるパワーは増えます。

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飼ってしまってから、「お世話できない…」となり、愛犬を放置してしまうと「動物虐待」で罰金になることも。

なにより、愛犬のストレスが尋常ではなくなるので、本当にかわいそうです。

 

犬のお世話タスクはなかなかの量です。

犬のお世話タスク

  • 朝晩の散歩(大型犬は合計1~2時間、小型犬でも合計1時間程度)
  • 朝晩のトイレシーツの交換(トイレトレーニング中の場合は失敗したおしっこやウンチの処理)
  • 朝晩のフードの準備・お皿洗い
  • 遊び(散歩とは別。1日1~2時間程度は必要)
  • お手入れ(歯磨き・目やに取り・耳掃除・ブラッシング)
  • 家のお掃除(抜け毛がある犬種は特に回数が増えます)
  • 動物病院(健康な時でも毎月~隔月に1回、体調不良の時は週1~毎日)
  • トリミングサロンの予約・送迎

 

これが毎日毎日続きます。

人間の赤ちゃんは、数年経過すると学校に行き始めたりして多少親の手は離れますよね。

でも、犬は自立する必要がないので、ずっと子供のようなもの。シニア犬になれば、寝ている時間は増えますが、介護(おトイレの介助や寝返りなど)が必要になる場合もあります。

お世話する人が複数人いればタスクを手分けできるので、一人当たりの負担は当然減ります。

 

例えば、

  • 朝の散歩はお父さん、夕方の散歩はお母さん
  • フードをあげるのは娘さん、お皿を洗うのはお母さん

などです。

 

我が家は、私と夫と二人ですが、私が在宅ワーカー、夫は会社勤めなので、

  • 平日は100%私
  • 休日は50%夫、50%私

です。(我ながらがんばってる!笑)

 

風邪など体調不良の時は、すべてのタスクをこなすのが「正直しんどい…誰か手伝って…」と思うこともあり、そんなときは夫に依頼します。

犬はどんな犬種であってもお世話する必要があるので、時間をさける人がどのくらいいるかは、最初に見積もっておくべきです。

 

犬初心者か経験者か

犬を飼うのが全く初めてなのか、経験者かで、選ぶべき犬種は変わってきます。

しかも、経験者のレベルも初級・中級・上級とにわかれ、そのレベルに応じた犬を飼う必要があります。

犬を飼うのが全く初心者の人が、いきなり警察犬としても有名なジャーマンシェパード(上級者向け)を飼うとなったら、ちょっと手に負えなさそうなのは目に見えていますよね。

 

なにより、手に負えなくなると、

  • 飼い主さんのケガや病気
  • 愛犬のケガや病気
  • 「近所の子供を噛んでしまった」「吠え癖がついた」等ラブルの原因

にもなりえます。

 

私の祖母の家では、まだ私が小さなころにドーベルマンというドイツの警察犬の犬がいました。当時まだ若かった私の叔父が「飼いたい!」と飼い始めたからです。

でも、それまで中型犬の柴犬や雑種しか飼ったことがなかったため、警察犬で頭も良く、運動量もすごく多い大型犬の扱いが誰もわからず、「手に負えない」状況に。

 

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1回何十万もする犬の訓練所に、何度も訓練に出していました。

 

一カ月ほど訓練を受けて帰ってきたときは、犬も覚えているのか少し落ち着いているのですが、いかんせん飼い主が扱い方を学んでいないため、また元の状態に戻ってしまいます。

 

祖母は、慣れない大型犬のお散歩で引っ張られて転倒し骨折、ご飯を上げるときに手噛まれ出血し1週間くらい腕が腫れあがってしまうなんてこともありました。

(↑これは、私が愛犬に噛まれて出血したときです)

幸い、祖父が独学で犬とコミュニケーションを取れるようになり(尊敬です…!)、犬の方も安心したのか、最後はとっても家族になじみ、長生きしていたので、ハッピーエンドではあるのですが、

 

子供のころの私はただただ、

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「大変そう…」

「おばあちゃんちの犬ちょっと怖いな…」

と思っていました。笑

 

もし、あなたが犬初心者や、犬経験者初級(実家に小型犬がいたくらいのレベル)で、シェパードやドーベルマンなど、上級者用の犬を飼う場合は、あなた自身も犬の扱いを必死で学ぶ覚悟がないといけないと思います。

 

アウトドアが好きか、カフェでまったりが好きか

脅すようなことばかり書いてきたので、楽しい話題も笑。

(↑愛犬は楽しくなさそうですが…笑)

 

犬と一緒に暮らすときの醍醐味は、

犬とのかけがえのない時間

  • 犬と一緒に、身体を動かす
  • 犬と一緒に、穏やかな時間を過ごす

と個人的には思います。

犬を飼えば、どちらの時間も持つことができますが、飼い主が配分する必要のある「パワーの比重」が異なります。

 

シーズー・マルチーズ・ダックスフンドなど比較的運動量の少ない小型犬

  • 体を動かす30~40%
  • 穏やか時間60~70%

 

プードル・テリア系など運動量が多い小型犬

  • 体を動かす50%
  • 穏やか時間50%

 

ビーグル・柴犬・コリー系など運動量が多い中型~大型犬

  • 体を動かす60~70%
  • 穏やか時間30~40%

 

もし、あなたや家族が「キャンプや山登りが大好き。犬とも一緒に楽しみたい!」アウトドア派なら、運動量が多く活動的な犬種がおすすめです。

 

飼い主さんと一緒に体を動かすことが大好きなので、アジリティやフリスビーなど、ドックスポーツにも向いています

 

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アジリティとは、犬の障害物競走のようなスポーツ。飼い主さんが指示を出してその通りにできるか、タイムを競う競技で、公式大会も全国で開催されています。

 

「休日はカフェでまったりするのが好き」なら、シーズーやマルチーズ、チワワなどの小型犬がおすすめ。カフェは、犬を抱っこして入る場面もあるので、小型犬なら抱っこもしやすく、人間が多い場所にも連れていきやすいです。

ただし、犬によっても体格・性格に個体差があり、シーズーだけど運動するのが好き、ビーグルだけど飼い主さんとまったりするのが好きな子もいます。笑

その子の個性を尊重しながら、家族みんなが楽しめることを見つけていくのも、犬と一緒に生活する面白さのひとつです。

 

犬を売っている場所の特徴を知ろう

犬を飼うといえば、ペットショップが一番最初にイメージするところではないでしょうか?

しかし近年では、ショップを通さず直接ブリーダーさんから犬を買う、ボランティア団体に保護された保護犬を受け入れる、というお家もよく見かけます。

犬を探すときは、それぞれの場所で売られている犬がどんな環境で育ってきたかをきちんと理解しておくことが大切です。

 

ペットショップ

ペットショップで売られている犬の一番の特徴が、透明のケージの中で、たった1匹で過ごしている時間が長い」ということです。

ペットショップで子犬が流通される期間は、生後2か月頃~で、このころの子犬は「社会化期」といって、兄弟姉妹犬はもちろんのこと、他の犬や人間などさまざまな刺激を受け入れることができるとっても大切な時期です。

 

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この「社会化期」にできるだけたくさんの刺激に触れることによって、「メンタルキャパシティ」が広く、精神的に安定した犬に育つことができます。

 

良質なペットショップでは、しっかりとこの「社会化期」のことを考え、他の子犬と触れあう時間を定期的に設けています。

子犬同士が行き過ぎたケンカをしていないか、おびえてしまっている子がいないか、監督するスタッフも常駐させています。

 

ですが、残念ながらそこまで意識がないペットショップも、本当にまだ多く存在していて、大切な「社会化期」のほとんどの時間を1匹で過ごしてしまう子が多いのが現状です。

 

そして、その結果起こることは

社会化期を1匹で過ごした犬の特徴

  • メンタルキャパシティが狭く、精神的に安定しない
  • 丁寧なケアを受けていないので、体調不良が放置されている
  • フードを食べないなどの食べムラが出やすい
  • 一人で退屈な時間が多く、食糞クセがつく

 

私の周りの飼い主さんの中でも、「フードを食べない」と言っている子は、100%といっていいほどペットショップ育ちです。

また、知り合いの飼い主さんで、「生後10カ月までペットショップで売れ残っていた」という子を迎え入れた方は「皮膚病が最初からあった」などで悩んでいらっしゃいました。

 

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売れ残ってしまった子を迎え入れ、しっかりと受け止めてあげれる飼い主さんは、本当に尊敬です。2匹目の犬や以前犬を飼っていたなど、経験者の方が多いです。

 

また、ペットショップは、犬の「生体販売」を主業務としているので「犬を売って利益を上げる」ことが目的。そのために最も有効な手段は、「小さくてかわいい子犬時期」に売り切ることです。

 

動物愛護法で「生後56日以下の生体販売」は禁止されているにもかかわらず、生後56日以下の子供を母犬から引き離して流通するところも、まだ少なからずあるようです。

また、「かわいい子犬時期」を過ぎた子は、保護団体に引き取られるケースも良く聞く話。

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ペットショップで子犬を購入するときは、どの程度「社会化期」のことを考えて運営しているか、どれだけ1匹1匹に手をかけているかに注目すると良いと思います!

ちなみに、イギリスやドイツなど犬先進国ではペットショップ自体存在せず、次に紹介するブリーダーが主流。

米国LAに住んでいる知り合いは、ペットショップで売っている子は基本的に「シェルター(保護施設)」出身の子たちだよと言っていました。

 

ブリーダー

ブリーダーとは、犬を計画的に繁殖させている人のことです。ペットショップで販売している子犬たちも、もとはブリーダーのところで生まれました。

ブリーダーさんの中にも、利益重視で、劣悪環境の中次々と子犬を産ませている、悪徳ブリーダー(←ちょっと小声…)もいれば、1匹1匹我が子のように手間暇かけて育てている優良ブリーダーさんまで様々です。

 

近年日本でも、犬の飼い主さんの意識の高まりから、ペットショップではなく、優良ブリーダーさんのところから直接子犬を買う人が増えてきました。

 

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我が家の愛犬たちも優良ブリーダーさんのところから直接買いました。お家の横に犬舎があり、ほとんど一般家庭で育ったような環境も好印象。

生後1カ月の子犬と、母犬にも会わせてくれました。

 

優良ブリーダーさんのところで育つメリットはやはり、上記ペットショップの章でご紹介した、「社会化期」を、しっかりと母犬、兄弟姉妹犬と一緒に過ごせること。「食は争い」状態で食べて育つので、フードの食いつきもすごく良い子が多いです。

ブリーダーさんは、ネットで「犬 ブリーダー」と検索すると、「獣医師監修の人気犬種ブリーダーサイト」や「犬種別に特化したブリーダーサイト」まで色々とでてきます。

 

優良ブリーダーさんの探し方のコツは、やはり「ブリーダー評価」欄。

 

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私も最初はわからなかったので、評価がとにかく高いブリーダーさんを中心に検索し、すでに購入した人の口コミを全部読みまくりました。

 

動物愛護法で、ネット上のみでの子犬の販売は禁止されており、必ず対面での見学が義務付けられていますので、ネットでブリーダーさんを見つけた場合、生後1カ月頃に1度子犬を見学にいきます

(↑我が家の兄犬くん生後1ヶ月を見学に行ったとき)

なので、最終的に優良ブリーダーさんかどうかを見極めるのは、その見学の時。犬を買うのが初めてであれば、わからないことはどんどん質問しましょう!

 

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私も、当時は犬初心者丸出しでしたので笑、メモ帳に、20個くらい質問を書いて、読み上げながら質問しました笑

 

良いブリーダーさんに育てられた子犬は、基本的にとってもメンタルキャパシティも広く、健康な子が多いです。

 

保護団体

最近では、保護犬ボランティア団体さんから犬を引き取る方も多くいらっしゃいます。私の住んでいるエリアでは、1週間に数回は「この子保護犬出身ですー」という子に会います。

保護犬の子が保護された理由は様々。

保護犬の子が保護された理由

  • 飼い主の飼育放棄
  • 虐待
  • 経済的理由
  • 病気で世話ができなくなった
  • ペットショップで売れ残る
  • 地震や台風で被災。飼い主さんの所に戻れなかった
  • もともと野犬

前半のネガティブな理由の子は、心にトラウマを抱えているケースが多いので、犬初心者の人にはあまりおすすめしません

犬側にとっても、犬の扱いが良くわかっていない飼い主と、犬のことを良く知り、たとえ問題行動を抱えていたとしても、受け止めて改善していく方法がわかっている上級者飼い主さんとだったら、後者を選びたくなるはずです。

 

最近お散歩をしていて良く遭遇するのが、「もともと野犬」の子たち。

 

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「生後2か月頃、山でうろうろしているのを捕獲されたらしい」みたいな話を結構よく聞きます。

 

しかも、「もともと野犬」の子たちはくましくて、エネルギッシュで、いい子」が多いなと思います。
(※あくまで個人的な感想です。私がお会いした子がたまたま皆そうなのかもしれません)

 

私がお会いした「もともと野犬」の子の出身地は様々

  • 沖縄県宮古島
  • 香川県
  • 愛媛県
  • 福島県(東日本大震災の際に飼い主さんと離れてしまい、その後野犬として1カ月以上生き延びていたらしいです。すごい!)

 

四国の郊外や沖縄の離島の一部地域では、「犬は放し飼いで飼うもの」という文化が残っているようで、愛犬たちは、特にリードで固定するでもなく、自由に過ごすらしいです。(猫のようですね)

そのため、知らない間に妊娠・出産で子供が生まれてしまい、子供たちは生まれたときから山の中で育つということも珍しくはないそう。

私が出会った「もともと野犬」の子たちは、そういったある意味たくましい環境で、母犬、兄弟姉妹犬と一緒に生き延びてきた子なので、生命力・受容力に長けているんだと思います。(ちょっとカッコイイ!)

なので、もし犬初心者だけど保護犬を受け入れたい!という場合、「もともと野犬」の子を受け入れている保護団体を探すのがおすすめです。

 

まとめ

犬の選び方、探し方をご紹介しました。
特に犬初心者の人は、ご自身のライフスタイルに合った犬種を選ぶのがとっても大切です。

ハード面で犬を受け入れる準備が整ったら、最後は直観。愛犬家の中では、子犬と飼い主さんとの出会いは「運命」とよく言われます。

子犬との良い出会いがありますように!

 

 

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