愛犬の健康に良いのはどっち?ドッグフードVS手作り食

  • 犬のご飯というとドッグフードが一般的ですよね。茶色のコロコロしたかたまりをお皿にザーっと入れて「ご飯だよ~」と食べさせる光景を、1度は見たことがあるのではないかと思います。

でも、ここ近年愛犬家さんの中で支持を得てきているのが「手作り食」。1日2食を全て手作りしなくても、夜だけ手作り食にしたり、ドッグフードにトッピングをしたりする飼い主さんは本当に周りに増えてきましたし、「犬の手作り食セミナー」も数多く目にします。

そこでこの記事では、犬のドッグフードと手作り食、トッピング食のメリット・デメリットを、今では完全に手作り食を実践している飼い主が、体験談たっぷりにご紹介します。

我が家の2匹のご飯事情

それぞれのメリット・デメリット紹介の前に、我が家がなぜ手作り食にしたのか、どういう経緯で手作り食にしたのかをご紹介します。

(先にメリット・デメリットを知りたい方は目次のリンクから飛んでくださいね)

ご飯遍歴

兄犬

子犬~1歳半:ドッグフード

1歳半~2歳頃:ドッグフード+トッピング

2歳頃~:完全手作り食

弟犬

子犬~1歳頃:ドッグフード

1歳頃~1歳3か月頃:ドッグフード+トッピング

1歳頃~完全手作り食

ドッグフードで体調不良

手作り食に移行しようと思ったきっかけは、「ドッグフードを食べたことによる体調不良」。

ドッグフードは、実に様々な種類があるので、単に愛犬に「合わなかった」といってしまえばそれまでです。

でも、兄犬は、ひどい下痢が数日続き、朝起きたら下痢ウンチまみれになっていたことも。

病院で色々調べた結果、原因はドッグフードの脂質が多すぎたためと判明。血液検査の結果も、肝臓の値が高く、体に相当負担をかけてしまっていました。

弟犬は、軟便が続き、さらに嘔吐も続くように。

胃液だけではなく、胆汁まで混ざった黄色い液体を、小さな体からたくさん吐いているのを見るのは、胸が張り裂けそうでした。

脱水症状が心配されたので、皮下点滴もしてご飯も絶食。さまざまな検査をしましたが原因はわからず、ご飯が合わないのでは?という結論に至りました。

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その当時使っていたドッグフードをやめたところ、あっさり改善しました。

私が血眼になって調べた結果、最善だと思って使っていたドッグフードでしたが、愛犬の体には「全然合わなかった」のです。

(※参考画像です。このフードで体調不良になったわけではありません)

その後、半年間ほど、他の飼い主さんの口コミや、ウェットタイプのドライフード(カリカリしたものではなく、缶詰に入っているようなタイプ)を試しましたが、定期的にお腹を壊してしまいました。

体調管理の指針の一つである体重も、兄犬は「増えすぎ」、弟犬は「やせすぎ」。だからといって、ドッグフードを変えてみても効果は出ません。

ドッグフードジプシーをして半年ほど経過し、私は一つの結論にたどり着きました。

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ドッグフード探し、疲れた。無謀。愛犬がかわいそう。

そしてドッグフード以外の選択肢を初めて調べ始め、同じような体調不良で悩んでいる飼い主さんが「手作り食」で改善したという話を耳にしました。

そこで、手作り食に関する本を買いあさり、まずは、ドッグフードに手作り食材をトッピングすることから始めました。

それまでドッグフードしか犬は食べてはいけないと思い込んでいたので、トッピングを勢いよく愛犬が食べたときには「わっ!食べた!笑」みたいな感じでした。

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しばらくトッピング食をしてみて気づいたのが、愛犬の体調の変化です!

これまで太り気味だった兄犬はあっという間に適正体重になり、やせっぽちだった弟犬も、体調不良になることなく適正体重になりました。

ウンチの匂いも、鼻をつまむほどだったのが、「人間のより臭くない!笑」レベルにまで改善。何より、下痢や嘔吐がなくなったのが本当にうれしかったです。

「これはいける!」と思った私は、犬の管理栄養士などの資格も取り、手作り食のセミナーにも参加。

(手作り食におすすめの講座や教本は、また別の機会にまとめてご紹介できればと思います)

トッピングを開始してから3~4カ月で、「完全手作り食」に移行。

(↑犬用親子丼です)

今では夫も犬の手作り食を作れるようになるほど、我が家では定番になりました。

ドッグフードの特徴

毎年毎年、新商品がラインナップされるドッグフード。実際に、ほとんどの家庭では、犬のご飯はドッグフードという意識が定着しています。

ドッグフードのメリット・デメリットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ドッグフードのメリット

ドッグフードのメリット

  • 準備がとっても楽(お皿に盛るだけ!)
  • 長期間(開封後でも1カ月程度)保存できる
  • 非常食にもなる
  • 栄養バランスが調整されている
  • 入手しにくい食材でも手軽に手に入る

ドッグフードのメリットは、何より「とっても気軽!」ということ。朝の忙しい時間に30秒でご飯が準備できるなんて、本当に便利。

容量さえ守れば、誰があげても、愛犬は一定の栄養素を補給することができます。

また、開封前のドッグフードであれば、長くて1年間ほど保存することが可能。地震や台風で停電が続いたりした時も、ひとまず犬たちのご飯は確保できるのはとても素晴らしいことです。

犬は肉食に近い雑食動物なので、主食はタンパク質です。

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鶏肉や牛肉などはスーパーでも手に入りますが、犬にとって良質な動物性たんぱく質である馬肉や羊肉、鹿肉がドッグフードを通じて手軽に食べることができるのも、本当に便利だなと思います。

ここ50年で、犬の寿命は10年ほど伸びたといわれています。今は平均で約15歳生きますが、ほんの50年ほど前までは5歳くらいで亡くなっていました。

その背景には、医療の発展に加え、ドッグフードの質があがったこともあるといわれています。

特にここ近年は「ヒューマングレード」の素材を使ったドッグフードも数多く発売されており、高品質なドッグフードがお手頃な値段で手に入るようになったのは、飼い主にも愛犬にも嬉しいことです。

ドッグフードのデメリット

ドッグフードのデメリット

  • 合うドッグフードを見つけるのが大変
  • 合わないフードを選んでしまったとき、愛犬がつらい思いをする
  • 合成保存料が使用されていることが多い
  • ドライフードは水分不足になりやすい

今は、本当にたくさんのドッグフードが売っています。

大手のペットフードチェーンの担当者さんが以前テレビで言っていたのは、「当店舗には、ドッグフード、キャットフード、合わせて約3,000種類の品ぞろえがございます(笑顔)」でした。

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3,000種類って…!ドッグフードだけで約半数としても、1500種類もあります。

お店側としては、もちろんメリットとしてアピールされていましたが、飼い主にとっては「そんな多くの種類の中からどうやってベストを見つけるのでしょうか…泣」ということ。

ドッグフード選びは、原材料の質、たんぱく質の割合、添加物の有無、産地、口コミなどを見て、慎重に選びますが、結局最後に合うか合わないかを判断するのは愛犬の身体です。

合わなかったときは我が家の愛犬たちのように下痢や嘔吐することもあります。すぐに反応してくれれば対応も早くできますが、厄介なのは時間をかけて身体に異変を起こす場合。

例えばアレルギー性皮膚炎になってしまったり、肝臓に負担がかかりすぎて肝炎になってしまったり。

そこで初めて「ドッグフードが合わなかったかも」となっても、後悔してもしきれません。

また、ドッグフードは長期保存可能というメリットもある一方、合成保存料などの添加物が入っているのは事実。人間でも保存料の多く入ったファストフードやコンビニ食ばかり食べていては、健康が維持しにくくなるのと一緒です。

さらに、加熱乾燥させて作られているドライフードは、「圧倒的に水分が少ない」のは知っておくべきです。

よくよく見ると、ドライフードのパッケージには「十分な水とともに与えてください」と必ず記載されています。

つまり「ドッグフードだけ」では完全ではなく「十分な水分」を摂取して初めて完全になるのです。

私もこのことは見落としていて、ドッグフードだけあげていたころに、水分不足が原因でオシッコが濃くなってしまい、腎臓の値が基準値から外れてしまいました。

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尿検査をしたところ、尿結石の前段階のストルバイト結晶も発覚し「水をたくさん飲ませてあげてください」と注意されました。

人間だと、「最近、水分取ってないから多めに飲もう」など自分自身で気を付けることができますが、犬はそういったことはしません笑。

さらに、意外にも少し温度が下がってくると犬はそこまで水を積極的に飲みません。(※個体差はあります

そのため、我が家ではドライのドッグフードをあげていたときは、水をたくさん飲んでもらうように、ドッグフードにたっぷりお水をかけてあげたり、ミルクパウダーを水にまぜて嗜好性を高めて飲んでもらったりしていました。

(↑ドライフードの上にお水をかけます)

缶詰に入っているウェットフードであれば、水分不足はマシになるので、ドライフードで水を飲みたがらないワンちゃんの場合は、ウェットフードに切り替えても良いかなと思います。

手作り食の特徴

実際に、私のように犬に手作り食を上げている飼い主さんは、「多くても全体の約5%くらいかなあ」と以前セミナーで聞いたことがあります。

まだまだ主流はドッグフードのようですが、最近私の周りでも「手作り食」を始めている人は多いです。

特にシニア犬になると食も細くなってくる子が多かったり、腎臓や肝臓の値が思わしくなく、食事制限をしなくてはならなかったりするからです。

手作り食のメリット

手作り食のメリット

  • 愛犬が何を口にしているかを100%把握することができる
  • 体調不良になったときに、原因を特定しやすい
  • ドッグフードに食材をトッピングするだけでも効果が出やすい
  • 水分不足が解消される
  • 加熱乾燥処理されたドッグフードでは摂取が難しい「酵素」を取ることができる
  • 慣れれば、犬ご飯に味付けして人間のご飯になる!(しかもヘルシー)

手作り食のメリットはなんといっても、愛犬の食を通じた健康を飼い主がコントロールできることでしょう。

もちろん、最初のころは「これでいいのかな?」と不安ですし、カロリー計算、必要な栄養素の確認、など最低限の勉強は必要です。

ただ、一度配分を覚えてしまえば、料理を毎日している方なら、簡単に手作り食を作ることはできます。

なにより、愛犬の食いつきがドッグフードの時とは明らかに異なり、目の色を変えてがっついているので、めちゃくちゃ作り甲斐があります笑。

また、ちょっとした体調不良が改善していくケースも手作り食の教本やセミナーなどで紹介されています。

我が家も、ストルバイト結晶を何度か発症していましたが、手作り食に変えてからは1回も再発していません

理由はやはり、水分量が増えたから。野菜やお米などは約80%が水分でできているともいわれているので、手作り食になってから、とにかく水分不足が解消されました。

オシッコの回数も増え、色も薄くなり、代謝が上がり、体の中の不純物をどんどん外に出してくれています。

(↑オシッコのPHが正常かどうかチェックしています)

また、最初から完全手作り食にしなくても、ドッグフードに食材をトッピングするだけでも、水分不足や酵素不足解消にもなるのが手作り食のメリット。

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犬のトッピング食材の教本も数多く出ており、私も最初はドッグフードに鶏ささみ肉とニンジンをトッピングすることから始めました。

そして今や我が家の人間のごはんは犬の手作り食のおこぼれをもらっているといっても過言ではありません笑。

犬のご飯は基本的に味付けは不要です。なので、犬用のご飯を多めに作った後で、醤油やダシなどで味付けすれば、そのまま人間のご飯になります笑

愛犬のご飯を手作り食にしてから、我が家の食卓は彩り豊かで、消化に良い、バランスの取れた食事になりました笑

手作り食のデメリット

一方手作り食は、毎回作るのが大変というデメリットはあります。

手作り食のデメリット

  • 毎回作るのが大変
  • 基礎を勉強しないとカロリー過不足や栄養過不足になる可能性も
  • 最初の障壁が高い

私が一番「めんどくさ…」と思うのが、野菜を細かくみじん切りにしたりすりおろしたりするところ。

犬は野菜の消化が苦手なので、消化しやすい形にしてあげる必要があるからです。

ただ、最近では「手作り食サポート食材」もたくさん販売されてきているので、うまく利用するのは手です。

お水をかけてふやかして食べる(みじん切りになっている)ドライ野菜やドライ穀物、冷凍されたお肉類を活用すれば、人間がレトルトカレーを作るくらいの手間で、犬の手作り食を作ることはできます

また、多くの手作り食派の飼い主さんがやられているのが「たくさん作って冷凍しておく」です。

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3日分くらいをまとめて作り、1食分に取り分けて冷凍。あげるときは、レンジでチンすればすぐに完成します。

慣れればなんてことない手作り食ですが、最初始めるときの心理的障壁は高いですよね。

「犬にはドッグフードをあげるべき」「手作り食は栄養学の知識がないと難しい」と獣医師さんの多くが口をそろえておっしゃいますので、私も理解のある獣医さん以外にはあまり積極的に手作りご飯で育てていることを伝えてはいません。

ただ、手順としては

  • 手づくり食の教本にあるレシピをそのまま作る
  • 愛犬に食べてもらい反応を見ながらアレンジする

のわずか2ステップではあります。

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やってみると、意外と簡単かも?と思えるはずです。

ただし、最初の1歩はそれでよいですが、長い目でみて質を高めていくためには、犬の食に関する勉強はもちろん必要だと思います。

最近では、東洋医学的観点からの食材選びや調理法のテキストも販売されているので、犬はもちろんのこと、自身の食事もめちゃくちゃヘルシーになりました。

まとめ

犬のご飯について、我が家のご飯遍歴と、ドッグフードと手作り食のメリット・デメリットをご紹介しました。

少し手作り食推しになってはしまいましたが、実は私はドッグフード派でも、手づくり食派でもなく、「どっちでもいい派」です笑。もともと料理もそんなに好きではありませんが、愛犬がドッグフードで下痢・嘔吐に悩まされる姿見るのはもう二度と嫌なので、手づくり食にしました。

愛犬のドッグフード選びに悩んでいたり、これから手作り食を始めたいなと思っている飼い主さんの参考になれば幸いです!

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