呪術廻戦の小説版をネタバレ|「呪術廻戦 逝く夏と還る秋」は姉妹校交流会前の話!

週刊少年ジャンプ(集英社)にて、2018年14号から連載がスタートした芥見下々先生の漫画『呪術廻戦』

2020年10月からはアニメが放送され、2021年12月には、0巻として発売された『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』が映画化されました。

そんな呪術廻戦、小説版もかなり面白いんですよ!!

この記事では、小説版の「呪術廻戦 逝く夏と還る秋」の内容をわかりやすくネタバレしていきます。

※ネタバレがございますのでご注意ください!!

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呪術廻戦|小説版「呪術廻戦 逝く夏と還る秋」【ネタバレあり】

画像引用:『呪術廻戦 逝く夏と還る秋』より

『逝く夏と還る秋』は、本編の間を描く日常の物語・5話からなる短編集です。

時間軸的には、虎杖・釘崎が上京後~京都姉妹校交流会前までの話。

第1話 休日徊詮(きゅうじつかいせん)

これは、とある休日の話―――

 

呪術高専1年ズ、虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇の3人は、とある休日に東京・秋葉原方面に出かけることに。

発端は釘崎が「アメ横を見たい」と言い出したこと。

意外にも虎杖が別に行きたい場所があると言ったことで、3人は別行動することになりました。

もちろん伏黒も別行動しようと思っていたのだけれど・・・その真面目さゆえに虎杖を一人にすることなどできず。伏黒は虎杖と一緒に秋葉原へとやって来ました。

虎杖が秋葉原に来たかった理由。それは「アキバは異世界感が強いから観光したかった」からwww

虎杖にとって秋葉原は、ちょっとしたテーマパーク感があるみたいです^^

そんなテーマパーク秋葉原のゲーセンで、2人は思いもよらない人物を発見。それは・・・呪術高専1年生担任・五条悟。黒づくめの格好に黒い目隠し、間違いなく五条でした。

謎多き男・五条悟のプライベートなんて、そうそう見られるもんじゃない!そんなわけで、2人は五条の後を尾行することにしました。

 

五条悟のぶら~り秋葉原

① クリーム・ティラミス・マカロン・チョコスプレーをトッピングしたクレープを食べる

② 真空管専門店で何かを購入

③ 中古のオーディオショップで古い洋画BGM集のLP盤を購入

④ ガチャポン専門店でキノコのキーホルダーガチャを引く(出てきたのは毒キノコのようで、凄く悔しがる)

⑤ パソコンショップでマウスを握る

⑥ 電器店でマッサージ器を肩に押し当てる

⑦ 書店でマンガの立ち読み

⑧ ワゴンセールの中古ゲームを眺める

⑨ エンジェルメイド喫茶で絶品パンケーキをご堪能

五条を尾行していた2人だけれど、伏黒の精神はメイド喫茶で限界を迎えましたw

 

見失った五条を2人が探していると、後ろから何故か超絶不機嫌な釘崎を連れた五条が登場。驚く2人。

五条が秋葉原で何をしていたかというと・・・1年生向けにいい感じに経験を積ませるための呪われたスポット探しと下見。というわけで、3人は課外授業に放り込まれました。

おわり。

画像引用:『呪術廻戦 逝く夏と還る秋』38P

第2話 反魂人形(はんこんにんぎょう)

七海建人の憂鬱な北海道出張の話―――

 

一級呪術師・七海建人の北海道出張に、なぜかついてきた五条悟。

並んで札幌の大通りを、正反対の表情で歩く2人。イラつき度が上昇中の七海と、「五条悟スイーツマップ」なるものを手にマイペースに歩く五条。

まず手始めに2人がやったことは・・・じゃがバターを食べるw

大通公園のベンチに座る、カジュアルな黒づくめの男と、かっちりしたスーツの男。2人ともサングラスをかけて、手にはじゃがバター。目立つことこの上ない、ということで。

画像引用:『呪術廻戦 逝く夏と還る秋』46P

 

大通公園を東に抜けて、テレビ塔の方に向かって歩く2人の手には、ソフトクリームが。

チーズとミルクのツインソフトクリームを食べる五条と、クッキー&クリームのソフトクリームを食べる七海。大柄の男2人がソフトクリームを食べながら歩く、ちょっとかわいいかもと思ったのは秘密ですwww

 

七海の仕事内容

●発端は “ 黄泉比良坂(よもつひらさか) ” というサイト

●サイトはある呪詛師への連絡窓口

●依頼内容を書き込んで送信すると、現金書留の宛先が表示されて、商品が購入できる

●販売されている商品は、死者の魂(赤子限定)を呼び戻す新しい器 “ 反魂人形 ”

●この件に関する調査

2人は、反魂人形が売られている店がある地下へと入っていきました。

 

地下街を進んでいった2人は、とある親子と遭遇します。その親子はこの事件の手がかり。

赤ちゃんを抱き、5,6歳くらいの少年を連れて歩く母親。ぐずる少年に手を焼きながら、赤ちゃんをあやす母の姿は、はたから見れば普通の親子。

そんな母親が抱いている赤ちゃんが、例の反魂人形なのでした。傍を歩いていた少年は、その赤ちゃんが人ではないことに何となく気がついていたのです。

あまりにもぐずる少年に、ついに母親の手が・・・七海が母親の手を掴んだので、その手が少年の頬を叩くことはありませんでした。

2人は何とか母親が自ら赤ちゃんを手放すのを待ち、回収した赤ちゃん・・・呪骸(じゅがい)を持って、店へと向かいました。

 

反魂人形を販売していた店主・・・人形師は、呪物を使って金儲けのためにこの商売を始めました。母親に渡していた反魂人形とは、いわゆる呪骸。

その呪骸を作るのに死体の皮を使い、残りの肉は呪物の餌に。自分の体だけでは足りなくなっていたため、死体の肉で補填していたのです。そう、人形師は人形と癒合した、呪われている側なのでした。

すでに手遅れだった人形師は、七海がきっちりと葬りました。

五条は何もしていませんが、何をしに来たのかというと・・・現在自分と一緒に修行中の虎杖のことを、七海に任せたくてお願いしに来たのでした。

おわり。

第3話 闇中寓話(あんちゅうぐうわ)

呪霊・真人(まひと)が地下水路で出会った老人の話―――

 

夏油一派である、漏瑚(じょうご)・花御(はなみ)・真人が、これからことを起こすために拠点にしようと場所を決めたところ、その部屋の内装が趣味が悪いと言って、真人は落ち着ける場所を探してその部屋を出ました。

街を彷徨いながら、真人が見つけたのは地下水路。

でもそこには先客の老人が。驚くことに、その老人は真人のことを認識しました。呪霊である真人のことを。

その老人には目がありませんでした。物理的な意味での、眼球がなかったのです。それなのに、老人は真人を認識している・・・老人は見ているのではなく、感じているのでした。

真人には、人間の魂の形を感じる能力があるのですが、老人に関しては奇妙なことに気がつきました。

老人の魂は、代謝をしていなかったのです。まるで路傍の石のような魂。静かに苔生していくままに、穏やかな時を過ごす魂――

真人は老人に興味を持ち、話をするようになりました。

 

こうして老人と話をして真人がたどり着いた感情は、喜怒哀楽では表現できなかったけれど、とても穏やかでした。人間と触れ合って以来、初めて穏やかな気持ちになった真人。

この世界の人間が、全てこの老人みたいだったら、真人は生まれていなかったかもしれない――

 

真人はまだ生まれたばかりの呪霊。だから、今はいろんな知識を蓄えているところでした。

この日も真人は新しく仕入れた本を持って、足取りも軽く地下水路へと向かっていました。途中、ビルの間から喧しい声が聞こえてきて、真人は声の方に視線を向けました。

髪の長い痩せた男と、体格のいいスキンヘッドの男が、人を殺せるかどうか話しているところでした。「人殺しくらいワケねーよ」などと話しているのを聞き流しながら、真人は思います。こういう人間は “ 口だけ ” なのだと。

真人は、人の殺し方を実践してやろうかとも考えましたが、居心地のいい場所で本を読みたかったので、視線を外して地下水路へと向かいました。

 

終わりは唐突に訪れました。

ある日、真人が地下水路に行くと、魂の揺らめきがみっつありました。ひとつは良く知る形でしたが、ひどく弱々しくなっていました。

奥まで進んでいくと、老人が倒れ、それを挟むようにして、いつかの2人組の男が見下ろして立っていました。彼らは、ただ何となくここを訪れて、思うままに暴力を振るい、気の向くままに殴ったのだろう――

真人は老人の魂をじっと観察します。その魂は、ゆっくりと命の終わりを迎えようとしていました。ところが・・・

老人は最後に笑顔で命を終えました。魂が最後の最後に代謝したのです。

真人が、自由な人間だと思っていた老人も、最後には他者に縋った―――老人も、ただの人間だったのだと真人は思いました。

真人は2人の男を、生かしたまま掌サイズに折りたたみました。悩んだのは老人の処理。無為転変で弄ぶ魂は、もうそこにはありませんでした。

画像引用:『呪術廻戦 逝く夏と還る秋』111P

「久しぶりに、映画でも見ていくかな」

真人は、小さな映画館に忍び込みました。平日のせいか客足の少ない劇場には、学生らしき人影がちらほらと席を埋めていました。

おわり。

 

第4話 働く伊地知さん(はたらくいじちさん)

五条にこき使われ、裏方から呪術師を支える、とっても真面目な伊地知の話―――

 

残暑残る8月の下旬。

五条が出張に行くことになり、ずっと同じ場所に隠れてるのもセオリー的にまずいし、なんか面白そうだから伊地知のところに行って・・・そう言われて、虎杖は伊地知のマンションにやって来ました。

退屈すぎて困り果てる虎杖。

伊地知は、家に帰ってからほとんどの時間、パソコンと向かい合って仕事をしているので、邪魔をしないように一人で暇をつぶそうと思ったのだけれど・・・

マンガ本もなければ、昼間なのでテレビ番組も面白くない。基本的には話題を振るのが得意な虎杖といえども、じわじわ感じる趣味の合わなさに、次第に口を閉じていきました。

退屈なテレビを見ていた虎杖は、快適な室温と柔らかいソファの感触に、うとうとし始め――用事があるので外に出ましょうかという伊地知の声に、変な寝言と共に飛び起きました。

そのまま外に出るわけにもいかないので、手渡されたサングラスをつけて出かけることになりました。

画像引用:『呪術廻戦 逝く夏と還る秋』123P

 

伊地知が運転する車は、呪術高専が用意しているもの。だから、傷をつけないように伊地知はかなり気を使って運転しています。

家にいるときよりは会話も弾み、車は目的地へと向かっていきました。

 

本日の伊地知のお仕事

●様々な書類の作成

●小口現金出納帳の入力やお金関系の etc…

●他校の仕様変更の手続き

●面倒そうな書類がたくさん

●区役所への書類提出(施設の使用証明、交通機関の封鎖申請、道路工事の許可申請、現場作業員の名簿と保険加入証明など)

●呪術高専に出入りしている飲料水の会社の下請け業者への挨拶

●五条悟の雑用(無理難題を含む)・・・たぶん一番厄介

五条の雑用以外は、伊地知はきちんとスケジュールを組みながら仕事を進めていきますが、だいたいは五条の雑用が入ってくるため、予定通りにはいきません。

この日も、伊地知的にはもう少しスムーズに仕事が終わるはずでした。

 

「いや五条先生のせいじゃね?」

「まぁそうですね・・・」

 

伊地知によると、強くて優秀な五条は、人にも「これギリギリいけるでしょ」的なとこを求めがちなのだそう。

虎杖もそこは納得しながら聞きました。

 

伊地知は呪術師としては戦えない。だからこそ、円滑にサポートする・・・

伊地知は一度現場に送り出した虎杖を死なせてしまっています。 “ 自分のせいで誰かが死んだ ” そんな苦しみを伊地知は背負っています。

二度と死なせない・・・そう言い切れない仕事だから、自分の仕事を、もっと、しっかりとする。それは、伊地知の謝罪であり、覚悟の証明なのかもしれないと、虎杖は思ったのでした。

おわり。

 

第5話 守鬼幻視行(もりおにげんしこう)

真人との戦いで心を痛めた虎杖が、少年を救うために鬼と戦ってそこから立ち直っていく話―――

 

夏が終わり、夜の空気も冷たくなってきた頃。

もうすぐ虎杖の生存を公開するとかで、人気のない時間帯や場所なら、一人での外出を許可された虎杖。

この日もブラブラと散歩をしていると、公園を見つけました。

キイキイと金属のこすれる音が聞こえてきてそちらに目を向けると、中学生らしき少年がブランコを漕いでいました。

少年の名前は、湊海里(みなと・かいり)

なぜこんな時間に、海里は公園にいるのか・・・それは、夜になると家の前に鬼が出るから。虎杖が一緒に家に行くと、確かにそこには鬼がいました。正確には呪い。

虎杖の目から見てもそんなに強くない鬼を、虎杖は逕庭拳(けいていけん)で祓いました。

こうして海里を家へと送り届けた虎杖でしたが、なんと鬼はまだ出ていました。何回祓っても現れる鬼。

 

「―――っつーことがあったんすよ」

「なるほどね」

虎杖は、何回も出てくる鬼のことを、五条に相談していました。虎杖は五条に祓ってもらいたかったのですが、五条は応じず、だったら七海と思ったけれど、やっぱり五条に断られてしまいました。

「悠仁、人が人を助けられない一番の理由は、なんだと思う?」

五条の言葉に、虎杖の記憶が一瞬で頭を満たしました。それは、歪められた人間。歪んでしまった人間。救えなかった母子。そう、真人との戦いで救えなかった友人。

人を助けられないのは、弱いから・・・

五条が言いたいのは、そういうことではありませんでした。人を助けられない理由は、自分に助ける力があることを、忘れてしまうこと。

虎杖はハッとしました。そんな虎杖に、五条はもう一つ助言をしました。呪いを生み出す原因は・・・人間の悪い感情。

画像引用:『呪術廻戦 逝く夏と還る秋』158P

 

海里が大好きだった祖母は昨年亡くなっていました。そして両親は、生まれてすぐに事故で亡くなっていました。海里は、近所に住む夫妻が引き取っていたのです。

海里の背景を知った虎杖は、海里の元に向かいました。

あの鬼は、海里の恐れが生んだ鬼。自分を引き取ってくれた夫妻への、申し訳ない気持ち、迷惑なんじゃないかと思う恐怖から生まれた鬼。

海里が呪いを解かなければ消えない・・・

 

海里と共に家に戻ってきた虎杖。鬼は大きくなってそこにいました。やっぱり無理だと逃げようとする海里。虎杖はそんな海里に声をかけます。

「怯えて、逃げて、そうしてるうちに本当に帰る場所が無くなっちまっても、それでいいのかよ!」

足を止めて恐る恐る鬼を見る海里。湧き上がる恐怖が、自分に逃げろと言い続けたけれど、中から出てきた女性の姿を見てその思考を吹き飛ばしました。

「母さんっ!」

走り出した海里を見て、虎杖はもう大丈夫だと確信し、鬼を祓いました。

 

帰り道。

虎杖は亡くなった祖父のことを思いながら歩いていました。そして、一度は死んでしまったあの日のこと。伏黒はどんな気持ちだっただろうか。釘崎は悲しんだだろうか。

「――帰らなきゃな、俺も」

きっと元気な姿を見せよう。心配ないよ、と明るく笑おう。今度はもっと強くなって、この手をずっと遠くへ伸ばそう。

虎杖はそう決意して、長かった散歩を終えました。

おわり。

呪術廻戦の小説『逝く夏還る秋』みんなの声

ネタバレどうでしたでしょうか?面白かったですよね!

みんなはどうだったのでしょうか?

見ていきたいと思います。

『逝く夏還る秋』の感想|面白かった

個人的には、ナナミンの話と秋葉原の話が好きなのですが、真人の話が好きな方が多い印象を受けました。

そして苦労人、伊地知さん。本当に可哀想な常識人だと思うのは私だけですかね?

読んでいて、あの後こうだったんだ、あの話はこうやってつながるんだ、そんな感じで本編と連動させて読むことができるので、とても楽しめると思います^^

『逝く夏還る秋』の感想|面白くない

「面白くない」「つまらない」の意見は発見できず・・・つまり、面白いということで!!

唯一、「七海と悟の話から前に進めてない」というツイートを発見しましたが、面白くなくて読み進められないのかはちょっと私の頭では読み取れませんwww

あとは、小説でもいいけれど、こういう日常はマンガでも見たいなぁ・・・という意見がありました。

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まとめ

『呪術廻戦』の小説『逝く夏と還る秋』について、あらすじと感想をまとめてみましたが、いかがでしたか?

本編と連動しているので、読みながら本編を思い返してみたり、もう一度本編を読んでみたり、楽しみ方が広がりますね!!

内容が気になった方は、ぜひ小説も手にしていてくださいね^^

とってもおすすめなのですよ♪

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